【2026年9月更新】厚生労働省「日本人の食事摂取基準」が2025年版に改定されたため、推奨量・上限量のデータを最新化し、「雪塩は体に悪い?」と検索される4つの不安に答える形に全面リライトしました。
「雪塩はミネラルが多い」と聞くと、次に気になるのが「マグネシウムを摂りすぎて体に悪いのでは?」という点。この記事では、雪塩とぬちまーすを例に、公的データと計算で過剰摂取の可能性を検証します。
結論:普通に料理の塩として使う量なら、雪塩・ぬちまーすでマグネシウムの過剰摂取にはなりません。むしろ日本人の多くはマグネシウム不足で、雪塩に置き換えると子どもで不足分の約7割、大人で4〜5割を補えます。ただし「塩は塩」なので塩分量には注意が必要です。
- マグネシウムの上限量(大人350mg/日、小児は体重×5mg)はサプリなど「通常の食品以外」に対する基準。食塩を含む通常の食事には上限が設定されていない(厚労省 2025年版)
- 雪塩を1日1.5g使ってもマグネシウムは約50mg。上限どころか推奨量の2割弱
- 注意が必要なのは腎機能が低下している人と、お腹がゆるくなりやすい人
雪塩そのものの効果や、ぬちまーすとの選び方は前回記事で解説しています。

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🧮 雪塩マグネシウム計算機
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」と雪塩公式の成分値(Mg 3,310mg/100g、食塩相当量72.6g/100g)で計算します。※計算結果は目安です。持病のある方は主治医にご相談ください。
「雪塩は体に悪い」と言われる4つの理由を検証
ネットで「雪塩 体に悪い」と検索すると出てくる不安を、順番に検証します。
①マグネシウムの摂りすぎになる?→ 通常の使用量ではならない
雪塩のマグネシウム量は100gあたり3,310mg(雪塩公式)。多く見えますが、1日に「塩」として使う量は1.3〜1.7g程度(後述)なので、実際に増えるマグネシウムは45〜55mgです。推奨量(小学生210〜290mg、大人290〜380mg)の2割前後にすぎず、上限量350mgにはまったく届きません。詳しい計算は後半で示します。
②「塩」であることは変わらない → 塩分量には注意
雪塩の食塩相当量は100gあたり72.6g。精製塩(約99g)に比べると同じ重さで約27%塩分が少ないのは事実ですが、「体に良い塩だからたっぷり使ってよい」わけではありません。食事摂取基準(2025年版)の食塩目標量は、小学生(10〜11歳)で1日6〜7g未満、大人で男性7.5g未満・女性6.5g未満。令和5年国民健康・栄養調査の実際の摂取量は男性10.7g・女性9.1gで、すでにオーバーしています。雪塩に替えても「使う量は変えない」が正解です。
③お腹がゆるくなる? → マグネシウムの性質。大量摂取でなければ心配なし
マグネシウムには腸に水分を集める作用があり、酸化マグネシウムは便秘薬として病院でも処方されています。ただし処方量は1日1,000〜2,000mg(酸化マグネシウムとして)で、雪塩1.5gに含まれる約50mgとは桁が違います。サプリと併用して大量に摂る場合を除き、料理に使う範囲で下痢になる心配はほぼありません。
④腎臓が悪い人・乳児は? → ここだけは要注意
マグネシウムは腎臓から排出されます。腎機能が低下している方は排出が追いつかず高マグネシウム血症のリスクがあるため、雪塩に限らずミネラルの多い塩は医師に相談してください。また1歳未満の乳児には塩そのものを与える必要がありません。健康な子どもと大人には、通常の使用量で問題ありません。
おかともんまとめると「雪塩が体に悪い」のではなく「塩を摂りすぎるのが体に悪い」。雪塩は同じ量ならナトリウムが少なくマグネシウムが多い、というだけです
日本人のマグネシウム摂取状況【2025年版基準で更新】
まずは、日本人のマグネシウム摂取状況を見てみましょう。推奨量は「日本人の食事摂取基準(2025年版)」、平均摂取量は年齢・性別ごとの栄養素データがある国民健康・栄養調査(令和元年)を使っています。
| 年齢・性別 | 推奨量(mg/日) | 平均摂取量(mg/日) | 不足量(mg/日) |
|---|---|---|---|
| 子ども 男子(12〜14歳) | 290 | 224 | 66 |
| 子ども 女子(12〜14歳) | 290 | 208 | 82 |
| 大人 男性(30〜49歳) | 380(2020年版370→増) | 236 | 144 |
| 大人 女性(30〜49歳) | 290 | 205 | 85 |
すべての年齢・性別で摂取量が推奨量を下回っています。特に大人の男性は、2025年版で推奨量が380mgに引き上げられたこともあり、不足量が144mgと最大です。※2026年の当記事更新時に、旧版で不足量に計算ミス(大人女性55mg)があったため修正しました。


雪塩に置き換えるとマグネシウムはどれだけ増える?
日本人が「純粋な食塩」として摂っている量は?
通常の食塩(マグネシウムを含まないと仮定)を雪塩に置き換えた場合、どれくらいマグネシウムを増やせるでしょうか。まず、1日の食塩相当量のうち「塩そのもの」として摂っている量を推計します。
| 年齢・性別 | 食塩相当量(g/日) | 純粋な食塩の割合(%) | 純粋な食塩の摂取量(g/日) |
|---|---|---|---|
| 子ども 男子 | 8.9 | 16.0 | 1.42 |
| 子ども 女子 | 8.2 | 16.4 | 1.34 |
| 大人 男性 | 10.4 | 16.0 | 1.66 |
| 大人 女性 | 8.5 | 16.4 | 1.39 |
日本人の1日の食塩相当量は8〜10gですが、「塩」として使っているのは全体の約16%(1.3〜1.7g)だけ。残りの約84%は醤油・みそなどの調味料、加工食品、外食から摂っています。つまり、家庭の塩を雪塩に替えても影響するのはこの16%の部分です。
雪塩に置き換えた場合に追加できるマグネシウム量
雪塩のマグネシウム量は100gあたり3,310mg(ぬちまーすは3,360mgで差は微小のため、以下は雪塩で計算)。
子ども男子の例:1.42g × 3,310mg ÷ 100g = 47.0mg


| 年齢・性別 | 不足量(mg/日) | 雪塩で増える量(mg/日) | 残りの不足量(mg/日) | 不足の解消率 |
|---|---|---|---|---|
| 子ども 男子 | 66 | 47.0 | 19.0 | 71% |
| 子ども 女子 | 82 | 44.4 | 37.6 | 54% |
| 大人 男性 | 144 | 54.9 | 89.1 | 38% |
| 大人 女性 | 85 | 46.0 | 39.0 | 54% |
雪塩に置き換えるだけで、子どもは不足分の5〜7割、大人は4〜5割を補えます。それでも推奨量には届かないので、「過剰摂取」とは正反対の状況です。



不足分を補うくらいで、摂りすぎには全然ならないんだね。安心した!
雪塩・ぬちまーす・精製塩の成分比較
| 100gあたり | 雪塩(宮古島) | ぬちまーす(沖縄) | 精製塩(食塩) |
|---|---|---|---|
| 食塩相当量 | 72.6g | 約73g | 約99g |
| マグネシウム | 3,310mg | 3,360mg | ほぼ0 |
| カルシウム | 832mg | 約700mg | ほぼ0 |
| カリウム | 1,000mg | 約970mg | ほぼ0 |
| 製法 | 海水を加熱した金属板に吹き付け2秒で乾燥 | 常温瞬間空中結晶製塩法 | イオン交換膜・煮詰め |
| 特徴 | 2000年ギネス認定(ミネラル種類数)。パウダー状で溶けやすい | 雪塩と成分はほぼ同等。やや高価 | ナトリウムのみ。安価 |
雪塩とぬちまーすはマグネシウム量がほぼ同じなので、過剰摂取のリスクも同じく低いと言えます。選び方の違いは前回記事の「雪塩とぬちまーすの比較」をご覧ください。
子どもに使うときの目安量
食事摂取基準(2025年版)では、小児の「通常の食品以外からの」マグネシウム上限量を体重1kgあたり5mgとしています。仮にこの基準を雪塩に当てはめても…
| 体重 | 上限量の目安(体重×5mg) | 雪塩に換算すると | 1日の塩使用量(約1.5g)との比較 |
|---|---|---|---|
| 20kg(小1〜2) | 100mg | 約3.0g | 2倍 |
| 30kg(小4〜5) | 150mg | 約4.5g | 3倍 |
| 40kg(小6〜中1) | 200mg | 約6.0g | 4倍 |
| 50kg(中2〜3) | 250mg | 約7.6g | 5倍 |
普段の塩使用量の2〜5倍を「塩だけで」摂らないと届かない数字です。しかも塩分の方がその前に問題になります。子どもに雪塩を使う際に気にするべきは、マグネシウムではなく塩分量というのが結論です。
なお、成長期に必要な栄養は塩だけでは補えません。朝食の内容(パンよりご飯が良い?)や、睡眠・疲労回復の工夫(子どものリカバリーウェア6選)と合わせて、生活全体で整えるのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q. 雪塩は血圧に悪い?
A. 塩分としては精製塩より約27%少ないですが、ナトリウムは含まれています。高血圧の方は「雪塩に替えたから安心」ではなく、総量を減らすことが基本です。
Q. 妊娠中でも使える?
A. 妊婦の付加量はマグネシウムにも設定されており(2025年版:+40mg/日)、むしろ不足しがちです。通常の調理量であれば問題ありません。心配な場合は産科医に確認してください。
Q. 毎日使い続けて大丈夫?
A. 問題ありません。この記事の計算どおり、毎日使っても推奨量にすら届かないためです。我が家も2024年から毎日使っています。
Q. 加熱するとマグネシウムは減る?
A. マグネシウムはミネラル(無機質)なので加熱で壊れません。煮物・スープに使っても量は変わりません。
Q. ぬちまーすと雪塩、どちらが安全?
A. マグネシウム量はほぼ同じで、安全性に差はありません。価格は雪塩がやや安く、粒はぬちまーすがやや粗めです。
Q. マグネシウムサプリと併用してもいい?
A. サプリの上限量(大人350mg/日)はサプリ側の量で判断してください。雪塩からの約50mgは通常の食事扱いなので、上限の計算には含めなくてよいとされています。ただし合計が多くなるならサプリ側を減らすのが安全です。
まとめ:雪塩で過剰摂取にはならない。気にするのは「塩分」
- 日本人の多くはマグネシウム不足(推奨量に対して66〜144mg不足)
- 雪塩に置き換えると子どもで不足分の5〜7割を補える。過剰摂取にはまったく届かない
- 上限量350mg(小児は体重×5mg)はサプリ等が対象。通常の食事には上限なし
- 注意が必要なのは腎機能低下の方。健康な子ども・大人は通常量でOK
- 雪塩でも塩は塩。使う量は増やさない
雪塩の3つのメリットや宮古島の製塩所レポートは、こちらの記事でまとめています。勉強中の集中力づくりならアロマの活用法も合わせてどうぞ。
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