🙋♂️おかともん
「ママ、子どもが使う勉強机、どれくらい大事か知ってる?」
🙋♀️ママ
「えっ、机の大きさとか高さでそんなに変わるの?」
🙋♂️おかともん
「そうなんだよ。机の高さや傾斜が、子どもの集中力や学習効果に大きく影響するんだ。」
🙋♀️ママ
「具体的にはどういうことなの?」
🙋♂️おかともん
「例えば、昇降可能な机や15度の傾斜がある机は、子どもが長時間勉強しても疲れにくくて、集中力を持続しやすいって研究で言われてるんだ。」
==この記事からわかること==
・子どもに最適な勉強机の選び方がわかります。
・机の高さや傾斜の効果について解説します。
勉強する際の机の重要性
勉強机はただの家具ではなく、子どもの学習に直接影響を与えるツールです。
机の大きさ、形状、高さの役割がさまざまな研究で明らかにされています。
- 子どもの集中力
- 姿勢
- 学習のモチベーション
例えば、小さな机は教材を広げにくく、視覚的な混乱を引き起こしやすくなるため、結果として学習効率が低下する可能性があるのです。
ただし、机の大きさが勉強の効果に与える直接的な研究は少ないです。
これまでの研究では、
- 机の高さ
- 机の傾斜
これらが重要視されている点に注目が集まっています。適切な高さや傾斜のある机は、子どもが集中しやすく、学習効果を高めることが確認されています。
机による子どもへの影響
机の高さの影響
机の高さは、子どもの学習効果に大きく影響します。
適切な高さの机は、子どもが正しい姿勢を保ち、長時間の勉強中に肩や首、腰への負担を軽減することができます。机の高さが適切でない場合、子どもは無理な姿勢をとることになり、結果として集中力が低下しやすくなります。
さらに、姿勢が悪い状態が続くと、長期的な健康に悪影響を与える可能性があります。
そのため、机の高さの調整は非常に重要です。特に、成長期の子どもにとっては、昇降可能な机を使用することで、成長に応じた調整が可能な点が大きな利点です。
EN 1729と日本のJIS S 1021は、学校用の机と椅子に関する基準を定めており、どちらも身長に応じた適切な高さを推奨しています。
JIS S 1021とは、日本の学校用家具(机や椅子)の高さや安全性を規定する日本産業規格です。
EN 1729とは、ヨーロッパで学校用の椅子や机の高さや傾斜を定めた教育機関向けの規格です。
EN 1729に基づく高さガイドライン
EN 1729の規定によると、机と椅子の高さが学習者の身長に適応していることが、快適な学習環境を提供し、長時間の集中を可能にする要因となります。
JIS S 1021に基づく高さガイドライン
日本のJIS S 1021も同様に、児童・生徒用の机と椅子の高さに関する基準を定めており、以下のように対応しています。
JIS S 1021の規定は、日本の教育現場に適した仕様であり、子どもたちが快適に学習できる環境を整えることを目指しています。
このように、JIS S 1021もEN 1729と同様に、学習者の身長に応じた適切な机と椅子の高さを定めており、正しい姿勢をサポートするための基準を示しています。
規格 | 号数 / サイズ | 身長の目安 (cm) | 机の高さ (mm) | 椅子の高さ (mm) |
---|---|---|---|---|
JIS S 1021 | 6号 | 180以上 | 760 | 460 |
5.5号 | 173~179 | 730 | 440 | |
5号 | 165~172 | 700 | 420 | |
4号 | 150~158 | 640 | 380 | |
3号 | 135~144 | 580 | 340 | |
2号 | 120~130 | 520 | 300 | |
1号 | 105~116 | 460 | 260 | |
EN 1729 | サイズ6 | 159~188 | 760 | 460 |
サイズ5 | 146~176 | 710 | 430 | |
サイズ4 | 133~159 | 640 | 380 | |
サイズ3 | 119~142 | 590 | 350 | |
サイズ2 | 108~121 | 530 | 310 | |
サイズ1 | 93~116 | 460 | 260 |
EN 1729とJIS S 1021の両方の規格を参考にして、正しい姿勢を保ち、集中力を維持する環境を提供できます。これは長時間の集中を可能にする要因となります。
机の傾斜の影響
次に、机の傾斜が学習者に与える影響についてです。
特に、机が15度程度の傾斜を持つ場合、手首や目にかかる負担が軽減され、書き物や読書の作業がより快適になることがわかっています。
この角度の傾斜は、書く際に自然な姿勢を保ちやすく、首や肩への負担を軽減することができます。
傾斜のないフラットな机では、書き物をする際に前傾姿勢になりやすく、結果として首や背中に負担がかかり、長時間作業を行うのが難しくなるかもしれません。
(参考)
0度と30度の傾斜に関する研究でも、それぞれ異なる効果が報告されています。
0度のフラットな机では、特に筆記作業が多いときに姿勢が崩れやすいことがわかっています。一方で、30度以上の急な傾斜は視界の確保が難しくなるため、逆に負担が増えることもあります。
これに対し、15度の中程度の傾斜は、視覚的な負担を軽減し、自然な視線の角度を保ちながら作業するのに最適だとされています。
引用
- EN 1729 – 椅子や机の機能寸法に関する規定
このヨーロッパ規格では、机や椅子の高さが子どもの成長段階に合わせて適切に設計されるべきことが示されています。机の高さや椅子のサイズが正しいと、子どもは快適に座り、姿勢を維持しやすくなります。
→ EN 1729の概略 - PLOS ONE – Height-Adjustable Desks and Classroom Sitting
この研究では、昇降可能な机が、長時間の学習中の不快感を軽減し、エネルギー消費を増加させ、集中力を向上させることが示されています。これは特に、成長期の子どもにとって、快適な学習環境を作るのに効果的です。
→ PLOS ONEの研究はこちら - MDPI – Ergonomic Desks for Learning
エルゴノミクスに基づいた机は、正しい姿勢を保つことで学習効果を高め、疲労感を軽減する効果があります。特に、机の高さや形状が適切であれば、長時間の学習でも集中を持続しやすくなります。
→ MDPIの研究はこちら
結論
机の高さや傾斜が学習に大きく影響を与えることは多くの研究で示されています。
特に、昇降可能な机や15度の傾斜がある机は、集中力を高め、長時間の学習でも疲れにくくする効果が期待できます。このエルゴノミクスに基づいたデザインの机が、学習効果を最大化します。
エルゴノミクスとは、人間工学に基づき、作業環境を最適化する設計手法です。詳細はこちらから。
まとめ
最適な学習環境を整えるために、もう迷う必要はありません!
ベストな机は、ただ広いだけの机ではなく以下のもの一択です。
- 昇降可能
高さ調整ができる机が、子どもたちの成長に合わせて正しい姿勢を維持し、長時間でも快適に学習できる環境を提供します。- 15度の傾斜を持つもの
15度の傾斜があることで、書き物や読書がしやすく、集中力をしっかりサポートしてくれるのです。
「机」は、学習効果を最大限に引き出すためのツールとして考えましょう。
子どもにとって最も良い机を選ぶことは、未来への投資です。最適な学習環境を提供するなら、これがベストな選択です!
昇降機能付きで、机の一部が傾斜する天板が広いのデスクはこんな感じでしょうか?
これなら姿勢も良くなり、長時間の勉強でも疲れにくいですよ。ぜひこちらからチェックしてみてください!
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