開智日本橋中学校の学校説明会〜【私が感じた4つの印象】

その他雑記

先日、開智日本橋中学校の学校説明会に参加してきました。

この学校は、1905年創立の日本橋女学校が前身です。2017年に学校法人開智学園の傘下に入って、現在の校名「開智日本橋学園中学」変更し、男女共学化しています。国際バカロレア(IB)教育にも力を入れています。

私が、説明会で感じた学校の魅力をお伝えします。

開智日本橋中の基本情報

  • 偏差値: 63(四谷大塚結果80偏差値より、試験日・男女別の偏差値のうち、もっとも高い数値を表示)
  • ホームページ開智日本橋学園中学校公式ホームページ
  • 住所: 東京都中央区日本橋馬喰町2-7-6
  • アクセス:
    JR総武線・都営浅草線「浅草橋駅」徒歩3分
    都営新宿線「馬喰横山町」徒歩7分
    JR総武線快速「馬喰町駅」徒歩5分
    「秋葉原駅」徒歩12分
  • Googleマップの表示:

開智日本橋中の特徴

生徒の主体性を重視する校風が印象的

まず印象的だったのは、生徒の意見を尊重し、主体性を育む学校の姿勢です。
例えば、以下のことは、この学校では生徒の提案で始まったことだそう。

  • インスタグラムの開設
  • 生徒が行う学校説明会
  • 課外学習のキャンプファイヤー
  • 体育祭の4チーム対抗化
  • 文化祭のクラスTシャツ

これらのように、学校公式のインスタグラムアカウントの運営や、学校説明会での発表なども、生徒が主体的に行っています。やりたいことがあれば企画書を作成して先生にアピールすれば、実現できる環境が整っているようです。

この日の説明会でも、生徒によるプレゼンテーションが行われ、堂々とした姿勢で学校生活について語る姿が印象的でした。

また、説明会では、卒業生が教育実習で母校に戻ってきていたため、この学校説明会でエピソードトークをしていました。開智日本橋学園出身の生徒は他校の生徒と比べて意見を率直に言う姿勢があるとのことでした。他校出身の学生は、控えめであまり意見を言わないが、開智日本橋学園の生徒は堂々と自分の意見を言えるようになるようです。

多様性に富んだ教師陣

教師陣の多様性も魅力の一つです。若手からベテランまで幅広い年齢層の先生がいるほか、国際バカロレアの認定校のため外国籍の先生が多い。音楽や美術などの授業は、ネイティブの先生から英語で受けることもできるそうです。

国籍では、インド、スペイン、ケニアなど様々な国の先生がいるため、授業や先生とのコミュニケーションを通じて多様な文化に触れる機会が豊富にあります。そしてマンモス校ではないので、先生との距離も近く、コミュニケーションが取りやすい環境だと感じました。

説明会では、インド、スペイン、ケニア国籍の先生がいると言っていました

私の印象

アクセスや立地は?

  • アクセスは浅草橋駅が最寄り駅です。
    JR総武線・都営浅草線「浅草橋駅」徒歩3分、都営新宿線「馬喰横山町」徒歩7分
    JR総武線快速「馬喰町駅」徒歩5分、「秋葉原駅」徒歩12分
  • ウチはから考えると、秋葉原駅から徒歩10分ちょっとという感じで、ドアtoドアでも40分くらいなので、通学の負担もなさそうです。
  • 校舎はまあまあ新しく、8階建て。なお大学受験の学年になると校舎が向かいの建物に変わるそうなので、勉強にも集中できそうです。
  • 学校は神田川沿いにあり、昔ながらの遊覧船の停泊所が校舎の目の前にある。川は汚いが、悪臭は感じなかったです。

学年のクラス数や男女比、そして部活動は?

  • 中学生の学年では、1学年6クラス程度なので、そこまで規模は大きくないです。そのため、先生と生徒の距離も近いのが良いです。
  • そして、多国籍の先生が多いので、色んな文化を知るキッカケが揃っていると感じました。
  • 男女比は1年生が男子48、女子116、2年生が男子64、女子100、3年生が男子63、女子88と、基本的に男子1:女子2くらいの比率。(中学受験案内2025 晶文社より)
  • 基本的な男女比の傾向は男子1:女子2くらいです。
  • 開智日本橋中学校は東京都中央区内の唯一の私立中学校なので、中央区からのグラウンドなどの利用もできているそうです。
  • 野球部、サッカー部の活動もできるとのことでした。校舎から外を見渡すと校庭は確かになさそう。なお、校舎の屋上がグラウンドになっています。(※このグラウンドの芝は、新しい国立競技場のサブグラウンドと同じ人工芝なので、気持ちいいとのこと。)
  • 場所柄、体育系よりかは文化系の部活が活発な感じです。学校説明会のときも鉄道研究同好会とクイズ研究同好会がアピールしていました。興味深かったです。
  • また、数学同好会は、Math A-lympiad世界大会で優勝したそうです。

大学の合格実績は?

  • 大学の合格実績は、2024年の東大合格者はいないが、国公立大学に28名が合格しています。他にも、慶應義塾大学、早稲田大学など難関私立大学にも合格者を出しています。また国際バカロレアの関係可、海外(オーストラリア、アメリカ、オランダなど)の大学への進学も目立っています。なお、開智国際大学への進学については情報がなく不明でした。
  • 学校説明会では、中学3年生の生徒がプレゼン形式で発表していました。
    発表の内容を紹介すると、この学校で一番学んだことは、①意見の多様性があることを知ったことと、②自分の意見はハッキリ言っていくことが成長になるということ。でした
  • そして、生徒が学校でやりたいことがある場合、企画書を提出したり先生にアピールすれば、叶うということ多数あると、事例で紹介されていました。
  • 例えば、文化祭のクラスTシャツ、体育祭の赤白対決から4チーム対決にすること、インスタグラム、生徒による学校説明会など、生徒発信で変えていけるとのことです。
  • 逆に言えば先生や学校にこのような生徒の意見を聞く姿勢があるのは感心しました。

折り紙活動は?

さて、息子が気になっていたのが、折り紙活動です。

以下に下調べした情報を記載します。

  • 活動名称: 折り紙同好会
  • 活動内容: 開智日本橋学園中学校の折り紙同好会は、ホームページに記載がありますが、活動の詳細の記載がありませんでした。

先生に質問しました

  • 文化祭への展示活動をしているが、通常時の展示などはない。
  • 部員募集などのポスターも現在は、募集期間ではないので掲示していない。

そのため、折り紙活動を実際に目にすることは出来ませんでしたが、文化祭の写真の掲示してあり、折り紙同好会が活動している様子が確認できました。

なお、鉄道研究同好会やクイズ研究同好会は学校説明会で活動内容をアピールしたりしているそうです。数学同好会は、Math A-lympiadという世界大会で優勝した実績もあるとのこと。

国際バカロレア(IB)のMYP/DPとは「世界共通の高校卒業資格」

国際バカロレアのMYP(ミドル・イヤーズ・プログラム・中学生向け)とDP(ディプロマ・プログラム・高校生向け)は、「世界共通の教育プログラム」です。スイスのジュネーブに本部を置く「国際バカロレア機構:International Baccalaureate Organization(IBO)」が提供しており、世界共通の教育プログラムです。なお、文部科学省のホームページにも「IB教育推進コンソーシアム」で紹介されています。

IB(国際バカロレア)とは | IB教育推進コンソーシアム

MYPでは8教科を学び、探究心や批判的思考力を育てます。DPは6つのグループ(教科)及び「コア」と呼ばれる3つの必修要件から、2年間で学習に取り組みます。世界中の大学から認められているので、修了すると海外の大学にも進学しやすくなります。

このことにより、他校に比べ英語が多そうなので大変そうです。このような教育に賛同出来る人にはいいプログラムだと思います。

国際バカロレア(IB)のMYP/DPのメリット

  • グローバルな視野の育成

IBプログラムは、異文化理解と尊重を重視し、グローバルな視野を持つ人材を育成します。これにより、子どもたちは国際的な環境で活躍するための基礎を築くことができます。

  • 多様な教科と学びのアプローチ

MYPでは8つの教科(言語と文学、言語の習得、個人と社会、理科、数学、芸術、保健体育、デザイン)を学び、DPでは6つの教科グループから選択して学びます。これにより、幅広い知識とスキルを身につけることができます。

  • 批判的思考と探究心の育成

IBプログラムは、エッセイやプロジェクトを通じて批判的思考や探究心を育てます。特にMYPのパーソナルプロジェクトやDPの課題論文(エクステンデッド・エッセイ)は、深い学びと自己表現の機会を提供します。

  • 大学進学に有利

DPを修了し、所定の成績を収めることで、世界中の大学への入学資格を得ることができます。オックスフォード大学などのトップ大学もIB資格を認めています。
日本でも多くの国立・私立大学がIB入試の採用を始めており、国内においても有利に入試を受けられるようになっています。

国際バカロレア(IB)のMYP/DPのデメリット

  • 学費が高い

IBプログラムを提供する多くの学校はインターナショナルスクールや私立校であり、学費が高くなる傾向があります。ただし、公立校でもIB認定校が増えてきているため、学費の負担が軽減される場合もあります。

  • 学習負担が大きい

IBプログラムはカリキュラムが厳しく、特にDPでは多くの時間を勉強に費やす必要があります。課題や試験の準備に追われることが多く、遊びや趣味に費やす時間が限られることがあります。

  • 言語の壁

IBプログラムは主に英語で実施されるため、英語力が求められます。日本語DPもありますが、全ての科目が日本語で受講できるわけではないため、英語での学習に不安を感じる生徒もいるかもしれません。

  • 認定校の選択肢が限られる

日本国内のIB認定校は増加傾向にありますが、まだ選択肢が限られているため、通学に時間がかかる場合や寮生活を選択する必要がある場合があります。

まとめ

IBプログラムは、グローバルな視野を持つ人材を育成し、大学進学に有利な資格を提供する一方で、学費や学習負担、言語の壁などのデメリットも存在します。

保護者としては、子どもの特性や将来の目標を考慮し、IBプログラムが適しているかどうかを慎重に検討することが重要です。

今回の記事のまとめ

今回、開智日本橋中学校の学校説明会に参加して、生徒主体の学校づくりや特色ある教育活動、多様性に富んだ教師陣など、魅力的な学習環境が整っていると感じました。

国際バカロレアのカリキュラムは、グローバル社会で求められる資質・能力を育成する上で大きな強みになりそうです。一方で、学習面での負担や英語力の必要性など、デメリットについても理解しておく必要がありそうです。

説明会に参加した息子も、学校の雰囲気を気に入ったようなのでした。

開智日本橋中学校は、前身の日本橋女学校を含めて100年以上の歴史がある伝統校でありながら、時代に合わせて柔軟に変化を遂げてきた学校だと感じました。

これからもグローバル教育を推進しながら、生徒一人ひとりの可能性を引き出す教育を実践していってほしいですね。受験生の皆さんの参考になれば幸いです。

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