先日、息子と一緒に芝浦工業大学附属中学校高等学校の学校説明会に参加してきました。
息子は以前から折り紙活動がある中学受験を希望しています。芝浦工業大学附属中学にそういう活動があればいいなとは思っていましたが、活動している様子があったので記事にしたいと思います。
↓折り紙部がある中学受験校を調査した内容です
学校見学の様子
息子と一緒に芝浦工業大学附属中学高等学校の学校説明会に参加してきました。高校生1人が見学に来た家族3組ほどを担当し、構内(教室、図書室、英語教室、多目的室、体育館など)を案内してもらいながら、随時質問をすることができました。
※本郷中学校との比較になりますが雰囲気が柔らかく、息子もリラックスして見学できました。なお、本郷中も施設や学校の雰囲気が素晴らしい学校だと思っています。
最初、大きな講義室のような場所に案内され、学校説明のパンフレット一式を受取しましたが、その中の一つのパンフレットがきれいなミウラ折りになっていたのが印象的でした。息子曰く、ミウラ折りは難しいとのことです。
施設は、2017年に豊洲に移転してきたばかりということもあり、校舎全体がとてもきれいで、明るい雰囲気がありました。
芝浦工業大学附属中学の折り紙活動
以前から私のブログで折り紙活動がある中学受験校を息子が希望しており、そういう活動があればいいなと思って見ていました。
学校見学の途中に美術室の壁に美術部のポスターが貼ってありました。その美術部活動の中に「折り紙」という記載がありました。他には、ゲームや3DCG、アニメ制作、特撮などが書いてありました。
美術室内には美術部の作品が展示されており、折り紙も展示されていました。
息子によると「神谷哲史作品集2(2002-2009)」に載っているフェニックス(ver.3.5)ともう一つの折り紙作品だそうです。息子曰く折り目もきれいでかなりのレベルの高さだったようで、とても喜んでいました。↓の表紙のオレンジの作品だそう
また、芝浦工大附属中学校では、折り紙を通じた理工系教育も行われています。例えば、ミウラ折りの強みやプロダクト事例を学ぶ授業があり、折り紙を数学的に考察することで、理工系の基礎を学ぶ機会が提供されています。
なお、芝浦工業大学では、ミウラ折りによる研究が盛んになっているようで以下の情報が得られました。折り紙がとっても好きな子どもは大学でも引き続き、折り紙を応用した学びが続けられるので、良いかもしれませんね。
芝浦工業大学での折り紙の研究
芝浦工業大学では、折り紙の技術を使った研究が盛んに行われています。
ドローンへの使い方
芝浦工業大学の研究チームは、ミウラ折りを使ったドローンを作ることに成功しました。このドローンは、折り紙のように折りたたむことができ、小さくして持ち運べるのが特徴です。ミウラ折りの形を使うことで、ドローンの強度を高めながら、軽くすることもできました。
宇宙開発への使い方
ミウラ折りは、宇宙開発の分野でも注目されています。太陽電池パネルや衛星アンテナなどの大きな物を、小さく収納し、宇宙空間で広げるために、ミウラ折りの考え方が使われています。芝浦工業大学の研究者は、ミウラ折りを使った宇宙で広げる物の設計や分析に取り組んでいます。
自動で折りたたむ物への使い方
芝浦工業大学の研究チームは、3Dプリンターを使って自動で折りたたむ物を作る技術を開発しました。この技術では、特別なインクを使って、熱を加えると自動的に折りたたまれる物を印刷します。この技術は、将来のロボット工学などに使われる可能性があります。
環境にやさしい包装材への使い方
ミウラ折りを使った自動で折りたたむ物は、環境にやさしい包装材としても注目されています。芝浦工業大学の研究チームは、ハチの巣の形を自動で折りたたむように設計することで、軽くて丈夫な包装材を作ることに成功しました。この包装材は、使った後に平らに折りたたむことができ、再利用や収納に適しています。
芝浦工業大学での折り紙の研究は、ミウラ折りを中心に、ドローンや宇宙開発、自動で折りたたむ物、環境にやさしい包装材など、広い分野に使われています。これらの研究は、折り紙の考え方を工学に使うことで、新しい発明を生み出す可能性を示しています。芝浦工大附属中学校でも、こうした最新の研究に触れる機会があるかもしれません。
文化祭「芝生祭」の様子
芝浦工大附属中学校では、毎年秋に「芝生祭」という文化祭が開催されます。生徒会と芝生祭実行委員会が中心となって運営し、生徒たちが様々な展示ブースや体験コーナーを企画します。
2023年の芝生祭は「TIME LAPSE,」というテーマで、9月30日から10月1日にかけて開催されました。文化祭では、美術部も参加し、折り紙作品の展示が行われたようです。
2020年と2021年は、新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となりましたが、360度カメラを利用して校内を散策できるようにするなど、工夫を凝らした芝生祭となっているようです。
芝浦工大附属中学校は、理工系教育に力を入れており、折り紙活動もその一環として取り入れられています。文化祭「芝生祭」では、折り紙作品の展示も行われ、生徒たちの創造力や技術が発揮される場となっています。
学校の基本情報
- 学校名: 芝浦工業大学附属中学高等学校
- 偏差値: 59
- 活動名称: 美術部(折り紙)
- 活動内容: 美術部の活動の一環として折り紙作品を制作。文化祭などで展示。高度な折り紙作品も見られる。
- 所在地: 東京都江東区豊洲3-2-9
- アクセス: 東京メトロ有楽町線「豊洲」駅から徒歩8分
- 公式サイト: 芝浦工業大学附属中学高等学校
その他の特徴
理工系教育への注力
芝浦工大附属中学校は、芝浦工業大学の附属校として理工系教育に力を入れています。2021年度からは中学も共学化し、女子生徒も増加しています。新しい「SHIBAURA探究」という探究型授業を中学1年生から3年生まで実施しており、ITとイノベーション人材の育成を目指しています。
東京メトロとの提携
芝浦工業大学附属中学校は東京メトロと提携しており、中学2年生が東京メトロの抱える課題解決に向けて産学連携授業に取り組んでいます。生徒たちは柔軟な視点で課題解決策を考案し、東京メトロに提案する機会が与えられています。東京メトロで採用になったアイデアはまだないようですが、会社側も真剣に受け答えしてくれるとのことです。
この情報は、2024年5月12日に東京国際フォーラムで開催された「Discover 私立一貫教育 東京私立中学合同相談会」の芝浦工大附属中学校のブースで先生から直接聞いたものです。
鉄道研究会の活発な活動
学校見学の際にも、鉄道研究会が活発に活動している様子が見られました。実は、芝浦工大附属中学校の前身は「東京鐵道中学」であり、100年以上の歴史があります。鉄道関係に興味がある生徒にとっては、非常に魅力的な学校環境だと言えます。
立地など
なお、R6.5現在、江東区の大雨浸水ハザードマップで「警戒レベル1」、液状化については、東京都の東京の液状化予測図では、「液状化の可能性が高い地域」に区分されていました。
気になる方は、調べたり学校説明会で質問したほうが良いかもしれません。
また、スマートフォンの校内への持ち込みは可能ですが、寄り駅を下車した時点で電源を切る必要があり、構内での使用は禁止されています。
まとめ
キャンパスは豊洲にあるため街も新しく、きれいで、校舎も川(隅田川か東京湾でしょうか?)が望める場所にあって見晴らしも良いです。
芝浦工大附属中学校は、理工系教育に注力しており、探究型授業や女子生徒の受け入れなど、新しい取り組みを積極的に行っています。
また、大学においては折り紙工学の研究も行いながら、附属中学校にもこれらの活動を展開しています。
さらに、東京メトロとの提携により、学生のアイデアを実社会に反映させる機会もあります。鉄道研究会の活発な活動も、学校の特色の一つです。
理工系分野に興味がある生徒や、鉄道関係に興味がある生徒にとって、芝浦工大附属中学校は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
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